ピアノに魅了されている人は、どんなところに魅力を感じているのか?

ピアノの色はどうして黒いの?

黒くて艶やかなピアノが現在では主流になっていますね。どうして黒になったかと言いますと、驚いたことに、日本の文化が貢献していると言われています。1800年代のピアノは、華美な感じで綺麗なものや、猫足スタイルの可愛い系のものを貴族に雇われた家具職人が作っていたのです。ベーゼンドルファー製のピアノやエラール製のピアノなどが有名です。
 
1867年のパリで開催された世界博物館にも展示されて紹介された資料が残っています。そんなピアノが黒い色になったのは、ヨーロッパに浮世絵とか刀が伝導したときに、漆を使った日本の文化も伝ったのです。古いピアノの黒い漆を剥がしてみたら、中から綺麗な絵が描かれたり木目がでてきたりすることは珍しくないそうです。
 
漆は湿気から内部を守ることで重宝されていました。そんな特徴がデリケートな湿気を嫌うピアノにはぴったりだったわけです。
 

ピアノはどのようにして日本に輸入されるようになったのでしょうか? 

日本に渡ってきた最古のピアノは歴史の教科書にもでてくる「シーボルト」が持ち込んだと言われています。西暦1823年(文政6年)のこと。ドイツの医師「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」が長崎のオランダ商館ドクターとして来日したときにピアノを持って来たのです。
 
任務が終わってドイツに帰国する際に、交流があった長州萩藩の御用商人熊谷五右衛門義比( くまやごえもん よしかず )にプレゼントしたのです。ロルフ社製のスクエアピアノ(イギリス・ロンドン)で 1806年頃に作られたモデルです。
 
外見はオルガンのようなコンパクトな箱形スタイルでした。シーボルトからのプレゼントはピアノだけではありません。山口県萩市にある熊谷美術館には、このときのピアノだけでなく、さまざまなものが展示されているのです。このピアノを1999年にオランダの専門家によって修理されて、美術館でコンサートが開催されました。